〈令和3年4/1 書いています〉

 

本棚を整理していて「美味しんぼ 104巻」

を発見。

今一度読んでみると、

河の環境問題に踏み込んでおられました。

 

・天竜川のダムと中田島砂丘減少の関連性

・長良川のアユ・サツキマス・ヤマトシジミと河口堰の関係性など、

そしてその問題にある共通の体質への考察をされています。

 

なぜ、作者の雁屋さんが、日本の食を突きつめる中で

環境問題をとりあげなければならないのか?

・・・

日本には、豊かな漁業を営める川があった。昔は。

 

そしてそのアユやサツキマスなどの恵みは、

心を震わせる美味しさであった。

 

山と川と海が元気であれば、

日本は美味しい資源に困ることはない。

 

世界が見惚れる資源国なのだ、ということを

日本のわたしたちは忘れない。

 

国は動かない、

美味しい資源を守るには

自分たちで動くしかないのだ、と。

・・・

「美味しんぼ 104巻」141ページ

 

「一晩に170匹も!」

 

サツキマス漁師さん

「そりゃ 1シーズンに1000匹切ったことはないわ。」

 

「サツキマス漁は 

5月から6月初めまでの

短い期間なんだが、

 

その期間の漁だけで

一年間食べていけましたな。」

 

・・・

それほど豊かな恵を与えてくれていたのです。

長良川河口堰ができる前までは。

 

長良川河口堰が海と河のつながりを分断したことだけでなく、

天竜川とダムと砂泥の関係も分かりやすく書いてくださっています。

 

今一度、漫画喫茶などでお手にとってみてください。

 

〈赤旗日曜版・令和3年/2021年・2月28日号・31面より〉

「ダムが及ぼす様々な悪影響を、全国のダム建設反対運動から見つめたドキュメンタリー映画「悠久よりの愛〜脱ダム新時代〜」の自主上映が全国で行われています。

 タイトルは歌人・熊谷龍子の歌「森は海を 海は森を恋いながら悠久よりの愛紡ぎゆく」から。映画には宮城の新月ダム、群馬の八ッ場ダム、埼玉の玉淀ダム、京都の鴨川ダム、長崎の石木ダム、熊本の荒瀬ダムの六つが登場。漁師でありながら長年、山に植樹する活動を続けてきた宮城の畠山重篤さんなど、それぞれのダム建設に反対した住民団体や農家、林業家、議員らが想いを語ります。

 金子サトシ監督は、「ダムは日常的に水をためておくので、大雨の時には緊急放流をせざるを得ない。ダムができたことでかえって大きな水害が起きています。単に自然を守ろうというだけではなく、科学的に考えてもダムは治水には有効ではないという根拠があって、全国で反対運動が起きています。それを伝えたいと思いこの映画を作りました」。

✳️映画は110分。自主上映のお申し込みは矢間秀次郎プロデューサー☎︎042(381)7770まで

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